本書の中では環境変数 LFS
を利用していきます。
この変数は常に定義しておくことが必要です。 これは LFS パーティションとして選んだマウントポイントを定義します。 変数
LFS
が適切に定義できているかどうかは、以下を実行すれば確認できます。
echo $LFS
上の出力結果が LFS パーティションのマウントポイントであることを確認してください。 本書に示す例に従っている場合は
/mnt/lfs
が表示されるはずです。
出力が正しくない場合は、以下のようにして変数をセットします。
export LFS=/mnt/lfs
上のように変数を定義しておくと、例えば mkdir $LFS/tools といったコマンドを、この通りに入力することで実行できるので便利です。 これが実行されると、シェルが「$LFS」を「/mnt/lfs」に (あるいは変数にセットされている別のディレクトリに) 置換して処理してくれます。
$LFS
が常にセットされていることを忘れずに確認してください。
特に、別ユーザーでログインし直した場合 (su
コマンドによって root
ユーザーや別のユーザーでログインした場合)
には、忘れずに確認してください。